熊谷高校
通称
熊(クマ)
鷹(タカ)
名前だけはカッコイイ。
埼玉県の南部民には
見向きもされない
ヒエラルキーの下位に位置する
熊谷にある男子校
「熊谷高校」
今回は恐らく、
誰も知りたいと思わない
どうでもいい熊高生の生態
に迫ります。
「君たちは
天然の鮎だ」
「先生、
よく分かりません。」
あの時言えなかった言葉。
だって、
この言葉を言ったの
校長先生だもん。
どうやら、
「温室の中で餌をもらって
丸々太った養殖の鮎」
ではなく、
「厳しい環境で
必死に生き抜いている
天然の鮎だ」
ということだそうです。
・・・
まだよく分かりません。
つまりは、
私立の進学校のように、
受験に特化したカリキュラムなどはなく、
「勉強しろ」とも言われない、
何をやるにも自分の判断/自己責任という環境が
「過酷な環境」
という意味だそうです。
・・・
当時はよく分からなかったけど、
あれからもう20年・・
そんな校長先生の言葉を元に、
少しずつ熊高生の実態を思い出しながら、
検証してみようと思います。
■校風:完全自由
服装検査や頭髪検査、
持ち物検査などの校規検査は
一切行ない。
つまり、
私服OK
+
髪型自由
=
カズレーザー?!
あのスタイルでも全然OK!
ちなみに、
カズレーザーは一回り下の
熊高の卒業生だそうです。
さらに・・
普通の人は束縛されると、
圧迫された反動で自由を求めますが、
熊高生の場合、
自由過ぎて
逆に束縛されたくなる
ようです。
制服はないのに、
近くの高校(熊谷西高校)の生徒(Kずき)から
制服を借りて、わざわざ制服を着て来る人・・
(今考えると、兄弟とかの昔の制服ではなく、現役生の制服・・
制服を貸したKずきは
その日、熊西で制服どうしたんだ?!)
と、
自由に飽きて
よく分からない行動をします。
そして、その行動がエスカレートすると・・
私服なのをいいことに、他校の生徒(熊西のKずき)が、
ある日、替え玉で普通に授業を受けてて、
丸1日バレず、体育含めてすべての授業を完了したり・・
(・・今考えると、Kずき、あの日自分の学校どうしたんだ?!
人の替え玉して、自分がダメージ負ってるよね?)
・・・・
ともかく、
やりたい放題。
大学のような自由さ。
そして、そんな自由が出来るのも、
これのお陰です。
■カクト:各自図書館で自習
多忙で疲れきった(?)熊高生にとって、
これがあるとクラス全員のHPが全回復する
エリクサー
or
世界樹の葉
のようなアイテム!
担当教員の出張などにより授業が自習となる場合、
その利用方法は「各(カク)自図(ト)書館で自習」と
生徒各々の自主性に任される。
つまり、
休み時間。
そして、その頻度は非常に高く、
毎日、毎時間、常にどこかのクラスがカクトなため、
いつも廊下や校庭で遊んでる生徒がいる。
つまり、
もし、授業をサ〇って遊んでいても、
教師から「不審がられない」
簡単に授業をサ〇れる。
さらに、もしカクトが1日に2つあると、
他の授業がある先生に交渉し、駒を移動させてもらい、
5・6限カクトに移動できる。
そうすると・・
午前中の授業だけで帰ってもOK!
正攻法でサボれる!
毎日、職員室の前にある「カクト黒板」で
その日のカクトが通知される。(配牌)
ここで、
カクト数による「役」と
影響のまとめ
■カクトなし
クソ配牌。
1日、何の希望もない。
ひたすら耐えて明日が来るのを待つ。
または、サ〇る。(非正規方法)
その日の日直担当は非難される。
(理不尽)
■1カク
リーチのみ 1000点
カクト1つだけだと面白味は欠けるが、
正規の睡眠時間を確保できる。
新人(1年)の時は1つのカクトでもありがたがるが、
ベテラン(2・3年)になると、あるのが普通。
(普通じゃないけど、)
リーのみ1,000点じゃ満足できないレベル
(末期症状)
■2カク
メンタンピン・ドラドラ! 満貫!
2つのカクトをもとに、他の授業をどう動かして最大の効果を得るか、
その日の日直担当者の
教師との交渉能力が問われる。
日直はその勝負の結果次第で、
クラスのスターになれ崇められるか、
戦犯になって罵られるか、
天国か地獄かが決まる。
真剣勝負。
いくら交渉しても、
最後の6限が動かせないと
戦犯確定。
そして、
日直の責任問題にして
自主カクト発動者が多数発生
※自主カクト
・自主的につかえるカクト
・これを使うと、カクトと同様の効果
・あくまで非公式。サボると同義。
自主カクト発動理由
だって日直が交渉失敗したのが悪い(他責)
■3カク
三倍満!
場に激震が走る!!
朝、どこかのクラスから
歓声が聞こえてきたら
多分これ。
午前中で帰れる
&
他のクラスから羨望のまなざし。
「何であのクラスだけ・・」とムカついて、
他のクラスでも自主カクト多数発生。(超他責)
広範囲に影響が出て
場が荒れる。
■4カク
天和(テンホウ) 役満!!!!
もうその日は終わり。
まだ2つ授業あるけど・・
終わり。
朝のホームルームで、
はい。
お疲れ様でした。
解散!
と、書いてきたけど、
上記は、
あくまで部活のない帰宅部の話。
運動部は結局部活があるので、
帰れない。
因みに、
授業は簡単にサ〇るけど、
部活は絶対にサ〇らない。
むしろ、
部活の体力温存のため、
コンディション調整のために
授業をサ〇る。
授業で体力は消耗しないが、
精神的ダメージ(?)を少しでも減らすため。
自主カクト発動理由
全てにおいて
最優先されるのは、
部活。
この理由は後述。
■進学率:高校だけど4年制
「知らなかったのか?
熊谷高校は4年制だよ」
入学して間もないころ、
部活の先輩(Nりしさん)から
教えてもらった真実。
「え?Nりしさん、
何言ってるんですか?
高校は普通3年制ですよ」
と、最初は言っていたけど、
時間が経つにつれて、
抗えなくなる現実。
高校は3年制という「常識」は
崩壊して
4年制が真実になります。
4年生は校舎が変わり、
大宮校か池袋校かを選べる。
(運命の分かれ道)
なぜ、仮にも中学時代トップクラスだった人達が集まる進学校で、
(自己申告による。証人なし。)
4年生が大量発生するのか?
今回はそのメカニズムも
解明しました!
多分、普通の高校生の脳内は
こんな感じ
健全な男子高校生は、
「モテたい」が、
全てのエネルギーの原動力
それに対して、
女子(モテたい)を
なくしたらどうなるか?
そしてさらに、
自由を与えたら・・?
つまり、
勉強を頑張る
運動を頑張る
ファッションやバイト
など
頑張れる原動力となるのは、
女子の存在が大きい。
その女子の存在が、
「無」
さらに、
そこに「自由」という空白を追加
によって、人はどうなるか?
こうなります。
・・・ここで、初めて、
冒頭で書いた、校長の言葉
「過酷な環境で育つ天然の鮎」
の意味が分かります。
「自由自治」とは、
頑張るモチベーションを
外部環境からではなく、
自ら、内部から湧き起こさなければならない。
周りがサボっていようと、
頑張っても(男子校では)評価されなくても、
女子にいい所をみせられなくても、
関係なく、突き進める。
しかも、
抑圧された中で自由を求めるのではなく、
自由はもう目の前にある。
様々な怠ける理由がある中で、
自らを厳しく自分を律する
超強靭な精神力が必要。
確かに、超過酷です。
そんな中で、
大体の熊高生が、
だらけて
食われます。
天然の鮎はどこへいった?
そして、
「勉強なんかしても意味がない」
・勉強できる人の評価は、自由な男子校では「無」
・競争という概念がなくなる。「道徳」みたいな感じ。
・本気でやる気が出ない。
となる中で、有り余ったエネルギーが
「部活では絶対負けない!」
という、
よく分からない
部活至上主義
に陥ります。
次回、部活の話です。
(閲覧注意)
ここまでのまとめ
■服装・髪型の自由
→カズレーザー
→他の高校の生徒を替え玉しちゃダメ
■カクトは天からの配牌
→どう組み立てるか日直の責任重大
→でも結局、カクトがなくてもサ〇る
■熊谷高校は4年制
→入学前に下調べ重要
→入学後に抗おうとしても無駄。
■部活至上主義
→エネルギー溢れる男子高校生に、
女子を無くして、自由を与えると、
狂うほど部活に没頭する。
(新手のマインドコントロール)