本番で成果を出すためには、
練習で本番以上に、自分を追い込まなければならない。

当時の練習記録




汚い字で書かれた記録。
当時はこれが人生の全てでした。






抜粋



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自分を奮い立たせようとした
中二病的な言葉の数々・・



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何度も挑戦し・・























挑戦する度に 打ちのめされて・・


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何度も 何度も 挫折・・




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挫折 ・ 挑戦 ・ 挫折 ・ 挑戦 ・ 挫折・・












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・・・







結果が出せない。












努力が足りない。












苦しみが足りない。

















まだ足りない。









もっと、もっと・・!










もっと、もっと、もっと、もっと・・!!!



























・・・・











それでも達成できない・・



















やればやるほど結果が落ちる悪循環

































このまま終わるのは絶対に嫌だ。










気力を何度も振り絞り、また挑戦・・








もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと・・・!!!!!







それでも




結果が出ない。

















もし、




目標達成できるなら



















死んでもいい。





















田舎の狭い生活範囲の中で
陸上の実力主義の世界が
当時の私の世界の全てでした。
その中で、結果が出せず、
数えきれない自己嫌悪と
再挑戦を繰り返すうちに、
身体的な追い込み以上に、
精神的にも自分を追い込むようになり、


いつしか
「目標達成できるなら死んでもいい」
と本気で思っていました。














この経験は、私の原点であり、
整理して記録に残しておきたかった記事の1つです。




















■陸上長距離の特徴

ひたすら、自分との戦い

・他の部活ようにゲーム性は皆無。
・追いかけるボールもなければ、対戦相手との勝ち負けも意味がない。
・スタートからゴールまで、ずっと自分との戦い。













□自分の限界の壁に、真正面から挑む。

・昨日の自分の限界を、今日超えられるかどうか、が全て。
・毎回、全力で限界に挑み続ける。
・ラッキーは絶対にない。

















□公正な数字の評価

・数字の評価は絶対であり、最も平等
・経験の長さも、先輩も後輩も関係ない。
・どれだけ練習してきたか、どれだけ陰で頑張っているか、全く関係ない。












■陸上長距離を選んだ理由


中学時代サッカーではずっと補欠でした。
悔しくて帰宅後毎晩一人で練習をしました。
練習場まで往復5キロを走るうちに体力がつき、校内持久走では学年1位に。

陸上部ではないのでユニフォームではなく
体育着で学校代表駅伝に出場





陸上長距離は、
努力が報われる
自分にとって
「最も信じられる世界」になっていました。














■普段の練習内容

校庭50周

5周ではなく、50周
10周ではなく、50周







サッカー部、ラグビー部、野球部のテリトリー全てを横断。

陸上部の練習が一番ハードなため、
他の部活は道を空けてくれた。



走り始めのうちは、
「ボール当てないでよ」

が、

何十周も走りきつくなってくると、
「頼む!
ボールを頭に当ててくれ!!
誰か、この地獄から解放してくれ!!!」








自分から脱落すると、つらさから解放される楽さに反比例して

何百倍もの自己嫌悪に襲われる。






だから、苦しみから逃れる一番楽な方法は、
「サッカー部に強烈なシュートを顔面に当ててもらい
気を失って離脱する」しかない











2000m×3

中学・高校の体育で1500m走測定があったが、
あれを校庭約2周分距離を延ばして
それを3回。





3回









全力で2,000m走って、
ようやく解放された!と思っても



まだあと2回・・

思い出したら
あの時の絶望感が。。。














ビルドアップ 
1,600㎞×7周+1000m ペースアップ

・熊谷ラグビー場のランニングコース1周1,600m
→走れる。



・それを7周 11.2㎞
→吐きそう



・1周毎にペースアップ
→〇んだ方がマシ



・11.2㎞走った後、最後に1,000m全力ダッシュ
→誰か●してくれ




・・・・





これは本当に

思い出したくもない・・















️□暑さ

これらの練習が行われるのは、あの「熊谷」


きつい練習のある日の朝、ニュースで「本日の熊谷は猛烈な暑さ・・」と聞くと、暑さへの強烈な殺意が本気で湧く。




「暑いぞ熊谷」ではなく、
「●すぞ熊谷」と心の中の声。


でも練習が始まると、そんな殺意を維持し続ける気力すらなくなる。



灼熱の暑さと、練習のつらさに

屈服させられる。



















■人生で一番の苦しみ


自分が信じ、自分で選んだ道で、やってもやっても成果が出ない

数字の世界で、一切の言い訳・温情はない


「田中はあんなに必死でやってるのに、あんな成績なの?(だせえ)」
 

悔しくても、結果が全て。


周囲の声を見返すためには、結果を出すしかない。


更に練習を増やす。


これだけ練習したんだから、きっと本番では大丈夫。


自分に言い聞かせるも、大会前は気負いすぎて夜も眠れなくなる




布団に入ってからも5,000mを頭の中で数回走る。体調万全にしようと20時には布団に入るが、不安と気負いで明け方まで寝れない。次の日灼熱の中の本番で早々に先頭集団から離される。苦しく情けなく悔しいけど試合は続く。ペースが遅くても身体的な苦しさはゴールするまで続く。さらに「ついていけなかった強烈な自己嫌悪」も加わりながら走り続ける。終わって身体的な苦痛からは解放されても、自分への強烈な自己嫌悪はより増幅される。「あんなに人より頑張っても、結局お前はこんなもの。」と数字は現実を突きつける。また悔しさで眠れない日々。







次こそは。

挑戦 → 結果・・・










次こそは!!!


結果 → 結果・・・・













次こそは!!!!!



挑戦 → 結果・・・

















風呂上りに横から「壁」が迫ってくる。
だけど何故か身体が動かせない。
なすすべもなくぶつかり、
見えない力で押し付けられ続ける。

最初は珍しかった貧血で倒れる感覚も、
いつの間にか、普通の日常になっていった。











挑戦と挫折の数えきれない繰り返し。






辛さが足りない
自分への追い込みが足りない






何度も何度も何度も再挑戦をして気持ちを振り絞るが、

同じ数の挫折・・













辛い中であと一歩、

つらさに踏み込めない自分に強烈な自己嫌悪







つらさに飛び込む一歩



清水の舞台から飛び降りるような
楽になるための「一歩」とは全然違う。




















世界一高いバンジーでの一歩。 
清水の舞台がビル4階建て相当
その15倍の60階からの一歩も、
部活の一歩に比べれば楽勝でした。

















サウナの中を走っているように空気が暑い。
暑さと苦しさで肺ははちきれそう。
考えに回すエネルギーも絞り出せない。
苦し過ぎて意識はもうろうとしてくる
身体はなぜ動いているのが不思議なくらい感覚がない。
でも、苦しさだけははっきり伝わってくる。
身体の細胞の1つ1つが「危険」「止まれ」と信号を送って来る。
それに気力で抗って、走り続ける。
止まったりペースを落とせば、別の強烈な苦しみが襲ってくるのを、気持ちは知っている。
今この一瞬だけでもこれだけつらい苦しみが、
解放されるまで、あとまだ残り4キロ以上。

逃げ出したい。
辛さから逃れたい。
もう楽になりたい。

でも、結果を出すためには、そんな中でさらなる苦しみ(ペースアップ)への一歩が必要



分かっているのに、踏み出せない。














でも、ここで踏み込まなければ、
自己記録は出せず、またずっと後悔して眠れない日々が続く。


毎日毎日悔しい思いをし続ける。




あと一歩。








想像できない苦しみに飛び込むための一歩。






その何倍もの精神的苦しみから逃れるための一歩。





自信をもってやりきったと言えるための一歩。





























何百回、これを繰り返しただろう。







そして、また
その一歩踏み出せなかった事を後悔しながら練習する日々。















記録の最後には、
こう書かれていた。













■最狂・最強の経験値

きつい環境・逆境でも努力し継続できる「努力の継続」



成果に向かっていないやみくもな努力の反省による「努力の軌道修正」

この2つの経験値は、
その後の受験でも社会でも営業でも
活きて強力な武器になった。



□でも、一番の経験値は

男子高校の部活動という、
報酬もなく、名誉もなく、
モテるわけでもなく、
何も見返りがないものに、
命をかけて何度も挑戦し、
何度も挫折した。

身体的な苦痛、
精神的な苦痛を、
深い所まで自分の意思で味わった。

それに比べたら、
社会に出での挑戦は、
必ずなにかしら「見返り」がある。

ゲームのよう。


あの強烈な経験に比べれば、人生のどんな挑戦でも、何でもゲーム











□その結果

34歳でそこまでの実績を全て捨てて、
年収を半分にして、
異業種でゼロからの挑戦の一歩が踏み出せた。
実力主義の世界に勝負を挑むことが出来た。
日本一を目指すベンチャーで、
日本のトップレベルでがむしゃらにやる経験ができた。

そして今は、また別の種類の挑戦をさせてもらっている。

楽しい人生ゲーム、
もっともっと色々挑戦したい。




《ここまでのまとめ》

・死ぬほど苦しい挑戦した経験は、
その後の人生で、どんな苦しい挑戦も怖くなくなり、
その結果、色々な楽しみを知れる。


・でも、今でも箱根駅伝は見れない。
 (トラウマ)